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福島県指定史跡 鬼穴古墳群

●文化財案内看板より
 この古墳は、工場敷地の整地により裾部を3~5メートル削られている。墳丘裾部から埴輪片が出土している。内部主体は、南方に開口する横穴式積石石室で羨門(古墳の入り口)及び羨道(古墳の入り口から玄室までの部分)の一部は耕作によって失われている。石室は、自然石を積みあげて築成し、玄室(棺を納める室)と羨道とは仕切石によって区画され、玄室は両裾をもち、やや胴張をした平面を示し、最大幅2.3メートル、長さ5.34メートル、羨道残存約3.5メートル、全長8.84メートルで、羨道部先端が破壊されているので、もとはもっと長かったとみられる。
 天井石は、玄室部分が3枚残っているが、羨道部のものは失われている。玄室は、高さが1.9メートルあり、床面に玉石を敷きつめている。この古墳は、県内の、横穴式石室をもつ古墳としては大きい方で、しかも県内では数少ない両袖式石室が比較的よく残っており、後期古墳の代表的なものである。西方にある2号墳(未発掘)もあわせて指定されている。
(上記の写真は2003年2月に撮影したものです。鬼穴古墳は2011年3月に発生した東日本大震災により被害を受けました。現在、矢吹町教育委員会では災害復旧事業を進めているところですので、安全確保のため古墳内部への立入りを制限しております。)

昭和47年4月7日 県指定

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