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矢吹町指定民俗文化財 三城目獅子舞・平鍬踊り

●文化財案内看板より
 平鍬踊りは、中世の初め、鎌倉権五郎景政の戦勝を祝い、がい旋を歓迎して踊ったのが起源であると伝えられている。
 笠鉾(かさほこ)を中心に踊り子が輪になって、男は角ソデの着物に白はち巻き、白だすき、女は紫の着物に同じくはち巻き、たすき姿でハカマのももだちを取り、青のキャハン、白タビにワラジ履きで男女交互になって踊る。手にはきれいな色紙を張った平鍬を持ち、カチカチとたたいて調子をとる。
 笠鉾は重要な指導役で、軍配を持って身振り大きく踊り、戦勝を祝う素朴な農民の心がよく表現されている。
 獅子舞は宝歴年間(1751~1764)同地区の旧家、相楽家の祖先が御霊神社獅子を奉納し、権五郎景政の菩堤寺になっている景政寺中興の祖、祐伝和尚が獅子舞、平鍬踊りの振り付を完成したものと伝えられる。
 県内各地にある三匹獅子とほぼ同じ系統のものだが、三城目地区では九才から十二才くらいまでの男子三人が腹に小太鼓をつけ、横笛と歌に合わせて踊るが、二匹の雄獅子が、一匹の雌獅子を中にはさんで、遊びたわむれる、おおらかな姿を舞に仕組んだのではないか、と思われる。

昭和50年4月15日 町指定

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