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矢吹町指定史跡 谷中古墳群

●文化財案内看板より
 谷中古墳群が所在する一帯は阿武隈川の氾濫原です。矢吹町教育委員会では昭和44年7月に谷中古墳群の1号墳の発掘を実施しました。石室は羨道、玄室の全長9.3mの横穴式石室で、天井石は3m四方もの大きな石が使用されていました。石室を中心に半径20mの範囲から円筒埴輪、形象埴輪の破片が発見され、石室内からは鉄鏃の細と耳飾一点が発見されました。昭和50年に1号墳の周溝調査が行われた結果、幅5mの周溝が検出され、古墳は長軸約50mの前方後円墳と推定されました。調査による出土品は少なかったが、石室の規模、使用された巨大な石、さらに埴輪を配するなど、県南地方の後期古墳として代表的1つであり、三城目周辺を支配した強大な権力者の墓であったと推測されます。

昭和51年4月15日 町指定

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