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矢吹町指定有形文化財 滝八幡三十三観音磨崖仏群

●文化財案内看板より
 隈戸川岸の10メートル余の断崖、岸壁に37体の磨崖仏が彫刻されている(薬師如来1 阿弥陀如来1 地蔵菩薩1 聖観音菩薩10 不空羂索観音菩薩8 千手観音菩薩5 如意輪観音菩薩5 馬頭観音菩薩2 准胝観音菩薩1 十一面観音菩薩1 尊名不詳2)これらの磨崖仏は、大きさ、作風から同時期に彫刻されたものと考えられる。
「白河風土記」(文化2年(1805)刊)巻之十一に三十三観音の記があるところから、これ以前に彫刻されていることがわかる。像容、作風から18世紀後半の造立とみられる。
 断崖上に石祠「滝八神社」が鎮座しているが、「白河風土記」に滝八幡宮の記あり、康平年中(1058~64)、前九年の役に源義家が、凱旋のおり矢柄で屋根を葺き建立したと伝えている。これが「矢葺」(矢吹)の地名のゆかりとなっている。付近には中世矢吹氏の舘跡「袖ケ城」があり史実、伝説とあわせて貴重な史跡である。

昭和56年5月1日 町指定

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